予習シリーズ 小5理科(下)第1回「生物のつながり」親子で押さえておきたいポイントまとめ
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中学受験ブログ|親子の伴走メモ
5年下の理科は「環境と生物」からスタート。植物のくらし・自然界のつり合い・環境問題の3本柱を、親子で図を見ながら整理しましょう。
小5理科(下)の第1回は 「生物のつながり」 です。範囲は広く、①環境と植物(陽生・陰生、森林、植物群落の移り変わり、植物の分布)、②自然界のつり合い(食物連鎖、炭素とちっ素の循環、共生・寄生)、③地球温暖化 の3つの柱でできています。名前を覚えるだけでは足りず、「なぜそうなるのか」をグラフや図で説明できるかが問われる単元です。
1. 今回の単元、3つの柱
まず全体像をつかみましょう。第1回は大きく3つに分かれます。
| 柱 | おさえる内容 | 最優先チェック |
|---|---|---|
| 環境と植物 | 陽生・陰生植物、森林の構成、植物群落の移り変わり、植物の分布 | 補償点・光飽和点のグラフと陽樹→陰樹の流れ |
| 自然界のつり合い | 食物連鎖、生産者・消費者・分解者、炭素とちっ素の循環、共生・寄生 | 炭素=大気を通る、ちっ素=分解者から植物へ |
| 地球温暖化 | 温室効果ガス、影響、対策 | 温室効果ガス=二酸化炭素とメタン |
親子の心得 この単元はグラフと模式図が主役です。「陽生植物のグラフの方が右にある」「森の中は湿度が高い」など、図を見ながら言葉にする練習がそのまま得点になります。用語だけ暗記すると、グラフ問題で手が止まります。
2. 陽生植物と陰生植物
| 分類 | 特徴 | 代表例 |
|---|---|---|
| 陽生植物 | 強い光を必要とする | 野原の草、田畑の作物/陽樹=ケヤキ・コナラ・クヌギ・マツ |
| 陰生植物 | 弱い光でも生育できる | 下草(コケ・シダ)/陰樹=カシ・シイ |
光合成のグラフの読み方
| 光の強さ | 関係 | デンプン(養分)の量 |
|---|---|---|
| 弱い | 呼吸 > 光合成 | デンプンは減る |
| 補償点 | 呼吸 = 光合成 | 増減しない |
| 強い | 呼吸 < 光合成 | デンプンは増える |
補償点と光飽和点
- 補償点…光合成でつくられるデンプンの量と、呼吸で使う量が同じになる光の強さ
- 光飽和点…これ以上光を強くしても光合成量が増えなくなる点
陽生植物(ケヤキ)は陰生植物(シイ)より補償点が大きいので、グラフでは右側にずれます。「より強い光が必要なのはどちらか」→ 陽生植物、とセットで覚えましょう。
育て方の実験もここ ホウセンカをこみ合うように育てたAとまばらに育てたBでは、日光が不足するAの方が育ちが悪くなります。ヒマワリとホウセンカのように背の高さが違うものを一緒に育てると、背の高いヒマワリはよく育ちますが、ホウセンカは日光が不足して育ちが悪くなったり枯れたりします。「日光のあたり方で育ち方が変わる」がこの分野の出発点です。
3. 森林の構成
森林は外周から中心へ向かって、いくつかの層でできています。位置と役割をセットで覚えましょう。
| 構成 | 読み方・定義 | 代表例 |
|---|---|---|
| そで群落 | 森林の周りに生える低い草 | ススキ・ヨモギ・イノコヅチ |
| マント群落 | つるを持つ植物が多く、森林を守る | ツタ・ヤブガラシ・クズ・フジ |
| 高木 | 成長して8m以上になる木 | マツ・スギ・シイ・カシ・ブナ・ミズナラ |
| 低木 | 成長しても3m程度の木。根もとから枝分かれする | アジサイ・ヤツデ・アオキ |
| 下草 | 陰生植物。森林内の水分を保つ役割 | コケ・シダ・ササ・ヤブラン |
森林のまわりの植物の役割 そで群落とマント群落は陽生植物で、森林をかんそうやほこりから守るはたらきがあります。「森林の外側を守る植物」という視点で覚えると忘れにくくなります。
4. 森林の明るさ・湿度・気温
| 項目 | 外との比較 | 理由 |
|---|---|---|
| 明るさ | 落葉樹の森は秋終わり〜春先に明るくなる/常緑樹の森は1年中暗い | 葉があるかないかで決まる |
| 湿度 | 外 < 森の中(1年を通して高い) | 風通しが悪く、水蒸気が外に出にくいため |
| 気温 | 外 > 森の中(変化が少ない) | 風通しが悪く、外より変化の上下が少ないため |
ここが暗記のコツ 明るさは「葉の多さ」+「落葉樹か常緑樹か」、湿度は高い、気温変化は少ない。この3語で言えるようにしましょう。
5. 植物群落の移り変わりと極相
山の噴火や山火事で植物がなくなった土地は、長い年月をかけて森林へと変わります。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 1. 裸地 | 溶岩などにおおわれた土地にコケが生育し、土をつくる |
| 2. 草原 | 土ができると草が生える。一年草 → 二年草 → 多年草へ |
| 3. 陽樹の幼木 | ススキなどの多年草の間に、アカマツ・コナラなど陽樹の幼木が育つ |
| 4. 陽樹 | 陽樹が成長して林になると、太陽の光が当たりにくくなり、陽樹の幼木は育たなくなる |
| 5. 混交林 | かわって陰樹(シイ・カシ)の幼木が育ち、陽樹と混じった林になる |
| 6. 陰樹(極相) | 陽樹の成木が枯れると陰樹だけの森に。安定した状態=極相(林) |
草の分類もセットで
- 一年草…発芽から開花・結実が1年以内で一生を終える
- 二年草…枯れるまで1年を超える
- 多年草…冬に地上部は枯れても、地下の根や茎が残り、開花・結実を何年も繰り返す
覚え方 低い草木 → 高い木へ、陽樹 → 陰樹へ。この2つの向きを言えるようにしましょう。移り変わりの最後に安定した森を極相(林)といいます。
6. 湖や沼が森林になるまで
湖や沼も、長い年月をかけて森林へと変わります。
湖や沼 → (土砂や死がいが積もる)→ 湿地 → 草原 → 森林
湖底に土砂や死がいがたまり、だんだん浅くなって湿地になります。さらに浅くなって草原となり、そのあと草木が成長して森林へと変わっていきます。以降は陸地と同じように遷移が進みます。
7. 植物の分布(降水量×平均気温)
植物の分布 = 年間降水量 × 年間平均気温 で決まります。
| 群落 | 読み方 | 特徴 | 日本では |
|---|---|---|---|
| 亜熱帯多雨林 | あねったいたうりん | 常緑広葉樹(ガジュマルなど)。シダ・つる植物も多い | 沖縄などの南西諸島 |
| 照葉樹林 | しょうようじゅりん | 常緑広葉樹(シイ・カシ)が多くをしめる | 関東地方以西の広範囲 |
| 夏緑樹林 | かりょくじゅりん | 落葉広葉樹(ブナ・ミズナラ)が多くをしめる | 北海道・東北地方・中部の高山など |
| 針葉樹林 | しんようじゅりん | 常緑針葉樹が多くをしめる | 北海道・東北地方・中部の山岳地など |
| 草原・荒原 | そうげん・こうげん | 降水量が少ない地域にできる | — |
日本の場合は気温で決まる 世界的には降水量と気温の2つで群落が決まります。ただし日本はどこでも降水量がほぼ同じなので、年平均気温だけでほぼ判断できるのがポイント。「日本では気温」「世界では降水量+気温」と区別しましょう。
8. 身近な植物のすみ分け
| 場所 | 育つ植物 | 特徴 |
|---|---|---|
| 道端・畑のまわり | オオバコ・タンボボ → エノコログサ・ツユクサ → ヨモギ | ふみつけに強い順に、少しずつ入れかわる |
| 水辺 | アシ・ガマ(岸)/スイレン/クロモ(深い所) | 水深が深くなるにつれて順に見られる |
| 砂浜 | ハマヒルガオ・コウボウムギ | 地中深くから水を得るため根が長い。日差しが強いので葉やくきが丈夫 |
| 高山 | コマクサ | 低温・強風・かんそう・活動期間の短さに適応。草たけが低く大きな花 |
| 水の中(水草) | スイレン・クロモ | 水中で生活する植物 |
9. 食物連鎖と生産者・消費者・分解者
生物の間の「食べる・食べられる」関係を食物連鎖といいます。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 生産者 | 食物連鎖の始まり。光合成で養分をつくる植物 |
| 消費者 | 草食動物・肉食動物・雑食動物。動物の死がいを食べるものも含む |
| 分解者 | 生物の死がいやふんを分解し、肥料をつくる。菌類・細菌類(カビ・キノコ)、ダンゴムシ・ミミズなど |
食物連鎖の例
| 場所 | 連鎖の例 |
|---|---|
| 陸上(草) | 植物 → バッタ → カマキリ → キツネ → オオカミ → 菌類 |
| 陸上(花・木) | 花の蜜 → チョウ → クモ → ヘビ → タカ → 菌類 |
| 陸上(イネ) | イネ → イナゴ → カマキリ → カエル → ヘビ → ワシ |
| 湖や沼 | 植物プランクトン → 動物プランクトン → メダカ → ナマズ → サギ |
| 海の中 | 植物プランクトン → 動物プランクトン → イワシ → マグロ → シャチ |
| 森の中 | 草 → ミミズ → モグラ → フクロウ |
天敵関係も聞かれる 食物連鎖の中で「クモはチョウを食べる」とき、クモはチョウの天敵である、といいます。言葉の意味もセットで押さえましょう。
10. プランクトンの種類
| 分類 | 代表例 |
|---|---|
| 植物プランクトン | アオミドロ・ハネケイソウ・イカダモ・ミカヅキモ・クンショウモ・ツヅミモ など |
| 動物プランクトン | アメーバ・ミジンコ・ゾウリムシ・ワムシ など |
| 植物と動物両方の特徴を持つもの | ボルボックス・ミドリムシ |
ここは出題のツボ
- 動物プランクトンはべん毛やせん毛などの運動器官をもち、動き回ることができます
- ボルボックス・ミドリムシは食物連鎖の中では生産者として扱われます
「植物プランクトンを選べ」「動物プランクトンを選べ」という選択問題が定番です。
11. 生物のつりあい
食物連鎖の中で、食べられるものほど個体数が多くなり、ピラミッド型の関係になります。
つりあいのしくみ 何らかの原因で C(下位の生物)が増えると… Aは食べものが減り減る → なんとか別のものを食べる → 多くのCを食べてAが増える → Bは食べられて減る そして時間がたつと元のつりあいに戻ります。
12. 炭素とちっ素の循環
| 元素 | 循環のしかた |
|---|---|
| 炭素 | 大気(空気)を通して循環。空気中の二酸化炭素を植物が取り込み、光合成でデンプンなどの養分にかえる。草食動物・肉食動物が食べて取り込み、呼吸によって再び空気中に戻る |
| ちっ素 | 大気中にあるがほとんどの生物は空気中から取り込めない。分解者がちっ素を含む肥料をつくり、植物が根から取り入れる |
ここが最重要 炭素は大気を通して循環、ちっ素は分解者 → 植物の流れ。この2つの違いは、週テストでも組分けテストでも狙われます。
13. 生物の特別な関係(共生と寄生)
| 関係 | 例 | 内容 |
|---|---|---|
| 共生(両方が利益) | アリ と アブラムシ | アリはアブラムシの出す蜜を餌にし、アブラムシを食べるテントウムシなどからアリが守る |
| 共生(一方のみ利益) | クジラ と フジツボ | クジラは利益も害もない。フジツボはクジラに付着してプランクトンなどの餌を得る |
| 寄生(一方に不利益) | ネコ と ノミ | ネコはかゆみや感染症をおこされる。ノミは宿ぬしの血液を吸う |
ほかの例:コバンザメはサメの食べ残しを食べる(一方のみ利益)/ヒトにシラミが寄生する(寄生)。
言葉の区別 共生には「両方向」と「片方向」のものがある。そのうち片方に不利益を生むものを寄生といいます。「共生=おたがいに得」と覚えると、クジラとフジツボの例で引っかかるので注意しましょう。
14. 地球温暖化
原因
- 温室効果ガス…「熱を吸収」して「再度放出」する性質を持つ気体
- 温室効果ガスには主に二酸化炭素とメタンがある
- 日本では過去100年で平均気温が約1.2℃上昇。地球上の二酸化炭素濃度は過去10年で約5%増加
二酸化炭素濃度の変化
- 二酸化炭素濃度は年々増加している
- 月ごとに見ると、夏に減少し冬に増加する → 植物の活動が夏は活発になり、冬はおとろえるため
影響と対策
| 影響 | 対策 |
|---|---|
| 海面上昇 | 再生可能エネルギー(太陽光・風力)の利用 |
| 異常気象の発生 | 森林の保護 |
| 生態系の変化 | 化石燃料の使用の削減 |
| サンゴの白化(はっか)(海水温の上昇で共生する褐虫藻が逃げる) | 資源の再利用 |
サンゴの白化もセットで 地球温暖化の影響の代表例がサンゴの白化です。サンゴに共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が海水温の上昇によって逃げてしまい、サンゴの骨格があらわれて見える状態を白化といいます。
15. 親子で最終チェック!10問クイズ
答えは下の「答えを見る」をクリック(タップ)しながら、まずは親が出題者役でやってみましょう。
Q1. ケヤキとシイでは、より強い光を必要とするのはどちら?
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→ ケヤキ ケヤキは陽生植物(陽樹)で補償点が大きく、育つためにより強い光が必要です。シイは陰生植物(陰樹)です。
Q2. 光合成でつくるデンプンの量と、呼吸で使う量が同じになる光の強さを何という?
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→ 補償点 これより光が強いとデンプンは増え、弱いと減ります。
Q3. 成長して8m以上になる木を何という?
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→ 高木 マツ・スギ・カシ・シイ・ブナ・ミズナラなど。3m程度の低い木は低木です。
Q4. 森林の中は、外に比べて湿度が低い
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× 森林内は風通しが悪く、水蒸気が外に出にくいため外より湿度が高いです。気温の変化は少なくなります。
Q5. 植物群落の移り変わりで、最終的に安定した森林を何という?
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→ 極相(林) 陽樹が枯れたあと、陰樹(シイ・カシ)だけの森になって安定します。
Q6. 世界の植物群落は、何によって決まる?2つ答えよ
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→ 年間降水量と年間平均気温 ただし日本は降水量がほぼ同じなので、気温でおおよそ判断できます。
Q7. 食物連鎖の始まりである、光合成で養分をつくる植物を何という?
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→ 生産者 草食動物・肉食動物などはまとめて消費者です。
Q8. 生物の死がいやふんを分解し、植物が利用する肥料をつくる生物を何という?
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→ 分解者 菌類(カビ・キノコ)・細菌類のほか、ダンゴムシやミミズも含まれます。
Q9. ちっ素は主にどのように循環する?
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→ 分解者がちっ素を含む肥料をつくり、植物が根から取り入れる 炭素は大気を通して循環します。ここは区別が必須です。
Q10. 地球温暖化の原因となる温室効果ガスを2つ答えよ
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→ 二酸化炭素とメタン 温室効果ガスは「熱を吸収して再度放出する」性質があります。
16. まとめ:取り組み方のコツ
1. グラフは「向き」で覚える
陽生植物のグラフは右側、陰生植物は左側。補償点は陽生の方が大きい。位置関係で覚えると、グラフ問題で迷いません。
2. 移り変わりは順番で
裸地→コケ→草原→陽樹→混交林→陰樹(極相)。「低い草木から高い木へ、陽樹から陰樹へ」の2つの向きを口に出して確認しましょう。
3. 循環は元素ごとに分ける
炭素=大気を通る、ちっ素=分解者から植物へ。図を指さしながら矢印をたどる練習が効きます。
4. プランクトンは3分類
植物プランクトン、動物プランクトン、両方の特徴を持つもの(ボルボックス・ミドリムシ)。選択問題の定番なので、名前で分類できるようにしましょう。
最後に 「生物のつながり」は、5年下の理科の中でも図・グラフの読解力がそのまま得点になる単元です。テスト前は、この記事の比較表とクイズを親子で回し、グラフや模式図を指さしながら説明できるかを確認してみてください。
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※本記事は、予習シリーズ 小5理科(下)第1回「生物のつながり」の学習範囲を、親子の復習用にまとめたコンテンツです。教材の最新版や授業範囲に応じて適宜ご調整ください。



