
中学受験、みんなどれくらい勉強してる?
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「うちの子、けっこう頑張ってると思うけど…偏差値が伸び悩み…」
「他の子ってどれくらいやってるの?」
中学受験に取り組むご家庭では、ふとした時にこうした疑問がわいてくるものです。
特に、周囲との比較がしづらい「家庭学習の時間」については、親として気になるポイントですよね。
今回は、学年ごとの勉強時間の目安や、日々の中で時間を確保する工夫、子どもが自分から勉強に取り組める仕組みづくりまで、実践的なポイントをお届けします!
1. そもそもどのくらい勉強すればいいの?
中学受験を見据えて、家庭学習にどれくらいの時間を割くべきか——。 これは学年によって大きく異なりますが、1年間あたりの学習時間の目安は以下の通りです。
この数字はあくまで目安!
学校のイベントが忙しい週もあれば、祝日が多い週などもあります。
我が家は勉強時間が足りてない!もっとやらなきゃ。
ということよりも大切なのは、勉強する習慣をつけること!
2. 勉強時間をどう確保する?3つの鉄則
鉄則1|“毎日の習慣”に組み込む
習慣化のポイントは、「勉強の内容より、まず時間を固定する」こと。朝の15分だけでもOK。とにかく“毎日やる”ことが自信と定着につながります。
鉄則2|“こま切れ”で取り組む
「集中して2時間勉強!」というのは、小学生にはなかなかハードルが高いです。30分ごとに区切って、間に5〜10分の休憩を挟むことで、集中力が維持されやすくなります。
鉄則3|“できなかった日”も前向きに
忙しかった日、体調が悪かった日、気持ちが乗らなかった日——そんな日もあって当然。大切なのは、「できなかった」ことを責めず、「明日どうリカバリーするか」を一緒に考える姿勢です。
3. 学年別ポイントと時間配分のコツ
4年生|勉強を“日常化”するステージ
目標:平日1.5時間、休日3時間
4年生では「勉強する習慣をつくること」が最大の目標です。 朝の15分で漢字、夕方に計算問題、夜に読書や音読など、短時間をこまめに積み重ねるのがおすすめです。
ポイント
- 勉強時間をタイマーで区切ってゲーム感覚にする
- 終わったらチェック表に“花丸”をつける
- 親がそばに座って見守る時間を週に数回は確保
「今日はここまでやったね!」と、小さな達成感を積み重ねることが自己効力感を育てます。
5年生|“質”と“量”のバランスを取るステージ
目標:平日2時間、休日5時間
学習内容もグッと増える5年生。ポイントは、苦手単元の復習と、演習量のバランスを取ることです。
ポイント
- 1日のタスクをToDoリスト化し、終わったものにチェック
- 「5分で理社の暗記カード」「15分で週テの間違い直し」など、分単位で予定を組む
- 朝活(漢字や暗記カード)→夕方(算数)→夜(振り返り)とパターン化
この時期は「親の手離れ」も意識しつつ、計画を一緒に立てる時間は残しておくとよいでしょう。
6年生|“時間のマネジメント力”を育てるステージ
目標:平日4〜5時間、休日8〜10時間
6年生は、受験本番を見据えた実践期です。単に「時間を長くする」だけでなく、「時間の使い方」に意識を向ける必要があります。
ポイント
- 午前は思考系(算数や理科の計算)、午後は暗記系(理社)と使い分け
- 「過去問→振り返り→再演習」のサイクルを1日単位で
- 1週間単位で“取捨選択”する力を育てる(やらない単元を決める)
体力管理やメンタルケアも重要。無理のないスケジュールが結果につながります。
4. 暗記カードで“スキマ時間”を最大活用
毎日の学習の中で、特に理科・社会は「短時間で成果を出したい」と感じる方も多いはず。そんな時こそ活躍するのが“暗記カード”です。
活用ポイント
- 朝食前の10分、移動中、寝る前など、どこでも使える
- 表→裏で関連知識まで確認できる設計
- 1枚で複数の問いをカバー →「知識のつながり」が生まれる
- 子どもが“自分で進めやすい”ため、自走学習の第一歩に
「今日の10枚!」など、数を決めて取り組むことで習慣にもなりやすく、テスト前の仕上げにもぴったりです。
まとめ|“時間の使い方”こそが受験力に
中学受験において、勉強時間の長さだけで結果が決まるわけではありません。
大切なのは、
- 学年に応じた“適切な時間の配分”
- 毎日の中で“どのように時間を使うか”の工夫
- 親が“支える”のではなく、“伴走する”スタンス
そして、暗記カードのような“時短×定着”の学習ツールを賢く活用することで、子どもも保護者も、受験期を前向きに乗り越えていくことができます。
今日から、まずは「1日15分」でもOK。 “意味ある学習時間”を親子で一緒に育てていきましょう!
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